スパイダーモアの欠点を実際に使った感想をもとに解説。価格、重量、メンテナンス、草の種類、果樹園での扱いにくさ、中古購入や部品入手の注意点をまとめます。
スパイダーモアの欠点7つ|実際に使ってわかったデメリットと購入前の注意点

スパイダーモアは、斜面や広い場所の草刈り、刈った草の処理を楽にしてくれる便利な草刈り機です。
刈払機での作業に比べて、体への負担を減らせる場面も多く、草刈り作業の効率化にもつながります。
ただし、実際に使ってみると、使用する場所、草の状態、部品の入手、価格、メンテナンスなどで使いにくさを感じる場面もあります。
この記事では、スパイダーモアを実際に使ってわかった欠点や、購入前に確認しておきたい注意点をまとめます。
スパイダーモアは便利だが万能ではない
- もともとスパイダーモアは田んぼのあぜの草刈り用で、斜面の草刈りに強い機械
- 草を粉砕するので草を片付ける必要がない
- 自走式で、刈り払い機より体への負担、作業スピード、比較的安全性も高い
- ただし、 ぬかるんだ場所、果樹など枝が垂れ下がっていたり幹のまわり、障害物、石が多い場所では向き不向きが出ることがあります
スパイダーモアの欠点7つ
欠点1|本体価格が高く、気軽には買いにくい
スパイダーモアの大きな欠点は、本体価格が高いことです。
刈払機と比べると導入費用が大きく、気軽に買える機械ではありません。新品で購入する場合はもちろん、中古でも状態が良いものはそれなりの価格になります。
私がスパイダーモアを新品で購入した理由は、以前に中古の草刈り機械で失敗した経験があるからです。中古で購入したハンマーナイフモアを修理に出したものの、修理費が高額になり、結局十分に使えませんでした。
中古の農機具は、外観だけでは本当の状態がわかりにくいです。エンジン、駆動部、ワイヤー、ベルト、刃など、見た目では判断しにくい部分に不具合があることもあります。
そのため、機械のメンテナンスに詳しくない場合は、初期費用が安く見えても中古の方が高くつく可能性があります。
スパイダーモアを購入した一番の目的は、草刈り作業の効率化と省力化です。ただし、実際に使ってみないと、自分の作業場所や目的に合っているか、費用に見合う効果があるかは判断しにくいです。
便利な機械ではありますが、価格面では購入前にかなり迷う機械だと思います。
欠点2|重量があるため、運搬と保管場所を考える必要がある
スパイダーモアは自走式の草刈り機ですが、本体にはそれなりの重量があります。
比較的軽量な機種でも、一人で持ち上げて車に積み込むのは無理です。私が使っている機種も約40kg前後ありますが、それでも手で持ち上げるにはかなり負担があります。重量は型番によって異なるため、購入前に必ず確認した方がよいです。
作業場所まで自走で移動できるなら問題は少ないですが、離れた場所で使う場合は軽トラなどの運搬手段が必要になります。車に積み下ろしする場合は、ラダーもほぼ必須です。
また、保管場所も考えておく必要があります。雨ざらしにすると劣化やサビの原因になりますし、出し入れしにくい場所に置くと使うたびに負担になります。
農家や田舎の家であれば保管スペースに困らない場合もありますが、それでも安全に置ける場所は必要です。盗難や雨、湿気を避けられる場所を用意しておいた方が安心です。
欠点3|果樹園では幹まわりや低い枝の近くが刈りにくい
スパイダーモアは、広い場所や斜面の草刈りには向いていますが、障害物の多い場所や細かい仕上げ作業は苦手です。
特に果樹園では、木の根元、低く垂れた枝の近く、支柱まわり、フェンス際などで刈り残しが出やすくなります。本体にある程度の幅があるため、細かい場所まで入り込むのは難しいです。
また、スパイダーモアはワイヤー類が外、左側に出ている部分もあるため、枝や支柱、草などに引っかけないよう注意が必要です。無理に幹の近くや障害物の近くまで入れると、ワイヤーの引っかかりや破損の原因になる可能性があります。
そのため、果樹園や障害物の多い場所では、スパイダーモアだけで全部をきれいに仕上げるのは難しいです。
広い場所はスパイダーモアで刈り、木の根元やフェンス際などの細かい部分は刈払機や手作業で仕上げる、という使い分けが現実的です。
欠点4|草や土の状態によっては刈りにくい
スパイダーモアは便利な草刈り機ですが、草の状態によっては刈りにくくなることがあります。
特に夏の終わりに伸びたイネ科の草や、繊維が硬くなった草は苦手に感じます。草の密度が濃い場所では負荷がかかりやすく、一度できれいに刈れないこともあります。
また、倒れた草、湿った草、クズなどツル性の草も条件によっては詰まりやすくなります。草の量が多い場所では、無理に一度で刈ろうとせず、刈り高さや進む速度を調整した方が作業しやすいです。
土の状態にも注意が必要です。雨の後など水分が多い状態では、土が刃のまわりやケース内にたまりやすくなります。作業中に土がたまった場合は、様子を見ながら落としてあげる必要があります。もちろん、ぬかるんだ場所では無理に作業しない方がよいです。
逆に、土や草が乾燥していると、細かい粉じんが飛ぶことがあります。見た目ではわかりにくくても、作業後に体や服がほこりっぽくなることがあります。
草刈りの効率は、機械の性能だけでなく、草の種類、草の高さ、土の水分状態にも大きく左右されます。
欠点5|石・枝・異物が多い場所では注意が必要
石や枝、金属片などの異物が多い場所では、スパイダーモアの使用に注意が必要です。
小さな枝程度であれば粉砕してくれることもありますが、硬い枝や石を巻き込むと、刃を傷める可能性があります。場合によっては作業中に石が飛んだりすることもあります。
特に石が多い場所では、周囲への飛散にも注意が必要です。人や車、建物、ガラス、農業資材などが近くにある場合は、作業前に周囲を確認した方が安全です。
作業前には、できる範囲で大きな石や枝を取り除いておくと安心です。すべてを完全に取り除くのは難しくても、危なそうな場所を事前に確認しておくだけで作業中の不安は減ります。
石や金属片がある場所では、無理に作業しないことも大切です。刃の破損や機械の故障につながる可能性があるため、場所によっては刈払機や手作業と使い分けた方がよい場合もあります。
欠点6|日常的なメンテナンスが必要
スパイダーモアに限らず、エンジン付きの農業機械はメンテナンスが重要です。
草刈り機械は、草や土、ほこりを巻き込みながら使うため、使いっぱなしにすると不調の原因になります。特にエアフィルターの汚れ、刃の摩耗、ワイヤーの動き、異音、グリス切れなどは日常的に確認しておきたい部分です。
燃料管理も大切です。私の機種では混合燃料を使用しますが、混合比は機種によって異なる場合があります。必ず取扱説明書や本体表示を確認してください。古い燃料を入れたままにしておくと、エンジン不調の原因になることもあります。
日常的に確認したい点としては、エアフィルターの清掃、異音の有無、グリスアップ、刃の点検、プラグの確認、ワイヤー調整などがあります。
スパイダーモアは農業機械としては比較的シンプルな構造だと思いますが、それでもまったく点検せずに使い続けられる機械ではありません。
自分で少し点検できるようになると、ちょっとした不調にも気づきやすくなります。逆に、メンテナンスをまったくしたくない人にとっては、維持管理が負担に感じる可能性があります。
欠点7|中古購入は状態確認が難しい
中古のスパイダーモアは、新品より安く購入できる可能性があります。ただし、機械に詳しくない人には状態確認が難しいです。
エンジンがかかるかどうかだけでは、本当に問題なく使えるかは判断できません。刃の状態、ワイヤーの劣化、タイヤや駆動部の状態、オイル漏れ、異音の有無など、確認すべき点はいくつもあります。
古い機械の場合は、部品が手に入りにくくなっていることもあります。オーレックの部品は、近所のホームセンターで簡単に買えるものばかりではありません。部品を入手するには、農機具店に相談したり、ネットで型番を調べて購入したりする必要があります。
また、中古機械は購入後にトラブルが出てから、修理費がどのくらいかかるのかわかる場合もあります。安く買えたと思っても、修理費や部品代がかかると、結果的に高くつくことがあります。
私は過去に中古の草刈り機械で失敗した経験があるため、機械に詳しくない人には中古購入をあまりおすすめしません。
中古を選ぶ場合は、エンジンのかかり具合だけでなく、異音、ワイヤーの動き、刃、駆動部、部品の入手性、修理できる店が近くにあるかまで確認した方が安心です。
スパイダーモアで後悔しやすい人
メンテナンスをしたくない人
- スパイダーモアは農業機械としては構造がシンプル。草刈り作業ではトラブルが起こりうる。
- 一番はワイヤーが剥き出しなのでトラブルが起きやすい箇所。
- エンジン機械が苦手でも、自分で点検しない、修理をする気持ちがないと。ちょっとしたことで修理を頼む、費用がかかることになります。
- オーレックの部品は近所のホームセンターなどでは販売されていません。部品を買うなら、農機具修理店、もしくはネット購入は部品によってできる可能性。
スパイダーモアが向いている人
- 斜面や法面の草刈りが多い人
- 刈払機での草刈りが負担になっている人
- ある程度広い面積を管理している人
- 草刈り頻度が高い人
- 機械の点検やメンテナンスに抵抗がない人
- 刈払機を長時間使うのが負担に感じる人
- 重い草刈り作業を少しでも楽にしたい人
- 体への負担を減らしたい人
スパイダーモアを買う前に確認したいこと
使う場所の広さ、状態
- 面積
- 土の状態
- 障害物の多さ
草の種類と高さ
- 柔らかい草
- 太い草
- ツル性の草
- 放置された草
保管場所
- 雨に当たらない場所
- 出し入れのしやすさ
- 盗難対策
移動、運搬方法
- 作業する場所まで自走でいけるか
- 軽トラがあるか
- ラダーが必要
修理・部品入手
- 近くに修理店があるか、もしくはネット購入の経験
- 型番が古すぎないか
- 消耗品が手に入るか
まとめ|スパイダーモアは便利だが、欠点を理解して選ぶべき
スパイダーモアは、刈払機での草刈りが負担になっている人にとって、有力な選択肢になる草刈り機です。
斜面や広い場所では作業の負担を減らせますが、本体価格、重量、メンテナンス、保管場所、中古購入時の状態確認など、購入前に知っておきたい欠点もあります。
また、果樹園の幹まわりや障害物の多い場所、石や枝が多い場所では、スパイダーモアだけできれいに仕上げるのは難しい場合があります。
購入前には、使う場所の広さ、斜面の有無、草や土の状態、運搬方法、修理や部品入手のしやすさを確認しておくと失敗しにくくなりますね。





