採った柿に、渋柿が混じっていた。
柿の渋を抜く方法として、乾燥は効果的らしい。
ドライフルーツを作る目的で収穫してきた柿。


形をみると2種類。
種類が違うように見える。
ドライフルーツ、柿を乾燥させる目的。
その中で完全に熟したもの。
熟しすぎたので、ひとつを試食。
とても甘く、大きさも十分。
いい柿。
収穫してきたこれらの柿のヘタをとり、皮をむく。
数個に切り分けて、タネを取り除いて。
食品乾燥機に並べる作業。
切っているうちにそれぞれ個体差があるような感触。
途中で、一つを食べてみると。
まさかの渋柿。
渋柿が混入しているとなると。
とりあえずこの時点で、乾燥の柿。
ドライフルーツ作りは中断。
渋いものがランダムに混ざると、商品としては全滅。
食品乾燥機に並べた分は、乾燥にかける。
見た目では、甘柿と渋柿の違いが見分けられない。
生のままで、乾燥させた状態でも。
全部味見をするわけにもいかないし。
どうしようかな。
柿の渋は水溶性。
渋、タンニンを抜くというか、感じさせない方法。
干し柿が、代表的なその一つの方法。
寒風に当てて、水分を抜く。
水分がなければ、渋みが隠れて、甘みが強調される。
寒さ、低温ではないけれど、食品乾燥機で水分を抜く。
食品乾燥機での乾燥でも、渋を感じない状態。
渋が抜けた柿、ドライフルーツができているはず。
実際、渋柿が混じっている乾燥させた状態の柿をいくつか食べたら。
結果、甘くて、渋も感じないし。
サツマイモの味にも似ている新感覚。
一般的に馴染みのある果物の柿。
干し柿とはまた違う、より乾燥した状態。
ドライパーシモン。
偶然ではあるけれど。
乾燥の工程で渋が抜ける上に。
味、食感共に、オリジナル、面白い商品ができた。