ミヒャエルエンデの『モモ』
この「モモ』は、小学校の高学年くらいになれば読める本。
そして、推奨児童文学とされている。
この40代半ばの年齢になって初めてこの本を読み。
これを小学生が読めるのか!
意味がわからないとしても。
文字を読む、理解できる子供の能力。
凄さや可能性を感じる。
その当時の資本主義への警鐘に感じるのは大人だからなのだろう。
カメが返事をしない理由。
文章としては、いちいち可愛くて。
なんとなく色彩を感じる。
全体的に明るい内容というより途中どんよりとして。
でも笑える。
AIの時代になると、灰色の男達が必要になってくるのでは?
この本が書かれた時代は、労働生産性の向上。
余暇など使わず、時間を惜しんで仕事。
チャップリンのモダンタイムズに共通するような。
でも、これから数年後は。
人間が働く『仕事』は、AIにとって代わられる。
時間が余る、持て余す人が増える。
そんな時代が来る。
人間は、その時間をどう使うか?
「一度読むだけ」ではなく。
時間を経て「再び読み見直す本」としても。
ふさわしい一冊。
Amazonの「Kindle Unlimited」なら無料で読めます。