遊びではない趣味が、狩猟です。
イノシシや、そのほかの獣害で困っている地域。
テレビやその他の情報。
大げさではなく実際に。
田舎では、人間よりも大きい動物。
イノシシが「普通に出没」、いる状況。
車で走っていると、道路にもいるので、走行注意。
いるだけならまだしも。
畑や田んぼだけではなく、家の敷地内をも荒らす。
万一遭遇すれば襲ってくる可能性もある。
人間が戦って勝てる相手ではない動物を捕獲、駆除するには、法律上。
「法定猟具を使った狩猟」には、「狩猟免許が必要」。
「獲っていい期間」も決まっています。
「獲って食べればいい。」自分もそう思っていた。
この田舎の地域に来る前、都会で生活していた頃。
実経験をしていない「外から見る田舎」の実情、現実。
獣害で困っているのなら。
「獲って食べればいい。」
この考えは、安易でした。
つい数日前、「獲って食べればいい。やってみたい。」
そう話している人がいた。
自分が狩猟をしていること(その時点では捕獲ゼロ)。
これも含めて、あえて何もいいませんでした。
やってみたい!という興味を妨げるべきではないし。
でも、実情。
免許、捕獲の技術、その後の処理。
それらにかける時間など。
そんなに狩猟は、簡単なことではない趣味。
あの緊迫した現場。
初めて罠にかかったイノシシを見て、よけいに思い知らされた。
もうどうせ罠にはかかっていないだろう。
気を抜いて立ち寄った現場で、「一瞬動いた獣の気配」。
チラッと見ただけの感覚で「近くに行くと危ない!」。
「ヤバイ、デカイ。」
すぐに車に退避、逃げた。
銃での止めさしを依頼。
まず、退避した車の中で考えたのは。
状況を見誤った可能性。
初の獲物で興奮、イノシシがかかっているのをみて。
本当は小さいのにビビったのかも。
でも、現場を再確認しに行くのはとりあえず危険。
安全を優先。
ビビって情報錯誤の可能性があることは置いておいて。
自分一人で止め刺しは、まず無理。
銃の止め刺しをお願いする。
銃での止めさしは、緊迫した現場。
くくり罠にイノシシがかかっている状況。
記録としては、写真や動画を残したかったけど。
なめてかかる現場ではない。
それをやっていたら。
自分の命と交換している可能性もある。
キバ。
これが狩猟。
全く歯が立たなかった。
銃で撃ってもらって、止め刺し。
とどめ、血抜きは、自分の役目。
ここで、いつも使っている包丁(家庭用)。
研いで、解体や精肉に使っている包丁が。
曲がって入らない。
あの巨大なサイズの獣には、今までの経験が。
全く歯が立たない毛皮の鎧、防御。
安易に近寄らなくてよかった。
捕獲してから1日経ち。冷静になって改めて、狩猟の先輩、先生と話。
殺傷能力のある銃。
ライフルの弾、一発いくらだか知ってる?
弾の値段、金額を聞いたけど。
一発XXX円。
「そんなに高いんですか!」
現場までわざわざ来てもらって、自費の弾。
頼んでちょっと後悔、びっくり。
そして、お金の問題だけではなく。
殺傷能力の銃を使うということの真剣さ。
とはいっても、アレを止め刺しできるのは、銃のみ。
手では無理。
次のテーマは、自身での止め刺し。
まずは、専用のナイフは所持する必要。
銃は、できれば持ちたくはないとしても、テーマのひとつ。
改めて現場を見に行く。
どういう状況で罠にかかったのか?
そして、見つからなかった罠の道具の一部を探しに現場へ。
道具は見つかった。
しかし、かかった状況は想像できないくらい現場はメチャクチャ。
くくり罠にかけたという結果は、最高。大きな成果。
いろいろアドバイスをいただいての、イノシシ初捕獲。
エサで誘き寄せる作戦もやめて。
単純に通り道。
脚をつくであろう20センチの円形の範囲。
「狙って獲った初の獲物」に、嬉しさや、驕り。
動物愛護の気持ち、憎しみなど、感情は全くない。
罠はかけてかかったけど、止め刺しをできない現状では。
自分が撮ったという実感もない。
感じたのは、「勉強が足りない」という反省のみです。
でも、1頭かけたという実績は最高、大きい。
防護と捕獲である獣害対策は、成功。
まずは、畑を自衛したという結果。
今まで4年間、手を出せなかった獣害対策。
自分の畑だけでなく、広域、近隣の被害も軽減する可能性。
少し地域貢献ができたかな。
そして、この実績は偶然だとしても。
免許を持っている人から。
「80キロのイノシシを獲った人」
地域の人たちの認識、情報がアップデートされるはず。
田舎での、信用度や、顔を売るチャンス。
そのための目に見える実績が欲しかった。
そして、農業は作物を育てるだけではない。
お百姓さん。
地域、環境保全や、そのほかの活動が全て仕事。
その認識を体現。
この意味でも、大きな結果を得た。
狩猟を体験したい人は城里町。
やりたくなくてもやらざるを得ない有害駆除。
自分が普通に狩猟を始められたのは、狩猟鳥獣やフィールドだけではなく。
偶然、先輩や先生がいた。
何も知らずに来た茨城県城里町。
恵まれた環境、正解。
ここには狩猟新米の私と、ベテランの先生たちがいます。
2021年シーズンの狩猟期間。
お金、金銭的の面で。
わな、狩猟は休止中。