田舎だから保守的、というわけではない。
田舎で生活するようになって3年が経過。
田舎に移住して3年が経過。
各地での田舎暮らしの難しさ。
よそから来た人を排除。
排他的だったり、つまらない意地悪をされる話、情報を耳にする。
でも、この集落、地域の人は、自分が引っ越してきた当初、最初から親切。
優しすぎて、居心地が良すぎる。
逆に、なにか裏があるのでは?と心配していた、不安があったのは事実。
先日の集落の集まりで確信したこと。疑っていたのが恥ずかしい。
この集落は、30戸。
集落の「おまつり」が終わった後の、全戸が集まる自治会の総会。
ほぼ全戸が集まるのは、一年でこの日だけ。
ちょっと簡単に説明すると。
この日には、まかない制度があって。

当家といわれる家が、この集まりの食事の当番。
全員分の食事を用意する制度。
本来は、新しく自治会、集落に加わった家がそれを担当する。
それは、移住した私が担当だったはずが。
負担になるだろうから、と他の人が引き受けてくれた。
そして、この制度は、やはり全員が負担、重荷。
それでも、なかなか言い出せなかった様子。
発言できる環境は、集落全体の良好な雰囲気があってこそ。
今回の集まりで。
高齢化や少子化、家族構成、時代の変化。
これは、時代にそぐわないだろうと制度を改める。
やめる提言、そして決定。
経験して大変だったことを別の人にも押し付けるのではなくて。
負担を減らそうと、みんなの前で発言。
提言するのは勇気がいるはず。
おそらく、全員が重荷だと感じていたはずの「まかない制度」。
その発言する環境、集落全体の良好な雰囲気があってこそ。
ある人が、こう言った。
「伝統、昔から続いていることを継続するのは大事。でも時代に合わせて変えていこう。」
ますますこの地域が好きになった。