需要と供給、情報のミスマッチ。
先日、地域の人がこんなニュアンスのこと言った。
『この時期ブルーベリーはたくさん採れる。でも同時期に直売所にあふれて売れない』
旬の時期、地域には同じようなものがたくさん。
実は、物があまっている。
でも、地域外に、自分で売る、売りに行く。
そういう感覚はないらしい。
田舎に移り住んで感じること。
田舎には、都会生活では珍しい、旬の美味しいものがある。
春の山菜もそう。
旬の時期、それらは、現地ではあまっている。
いらないもの、売れない物だと思われている。
耕作放棄地には梅や柿。
せっかく、そこまで育って実が収穫できる樹木。
再管理して需要のある地域に売りに行く。
農業をゼロから始めて作物を生産するより。
既存の、すでに収穫、販売できる可能性が充分にあって。
しかし無駄になっているもの。
これらを活かす政策は、とらないのかね。
農業政策、農家の一つの間違いは。
市場におろす概念を維持していること。
自分で売らない。
食べる、使う人と向き合っていない。
同じ地域でずっと生活している人には、市場は見えない。
現代は、インターネット上で直売できるとはいえ。
消費者と直結、直接コンタクトをとる機会は、田舎にはない。
商品を売るという難しさがあるのは確か。
それを手助け、プロデュースしてあげれば。
ある程度、地域経済の循環、地方の疲弊は先延ばしできる。